日本でも外国人経営者は確かに増えてきたと思います。彼らの考え方はドライであり、社内派閥のようなギトギトした部分よりも会社経営そのものにフォーカスするのが特徴です。また株価は経営者の通信簿ですのでそれが四半期決算ごとに評価され、株価上昇=ストックオプションなどを通じた報酬の上昇となり、外国人経営者は「孤高の人」となりやすいのでしょう。六本木ヒルズあたりでランチタイムに行くと外国人ビジネスマンが器用にお箸を使っておひとり様ランチしているのを見かけます。あの孤独感がある意味、外国人経営者の強みとも言えます。
THE「日本の安保」
このブログでは時折日米安保に関して「いざという時、アメリカが本当に日本を守ってくれるのかね?」と再三にわたって述べてきました。当時の読者のコメントには日米安全保障条約はそんな薄っぺらいものではないという意見もありましたが、日米関係も時代と共に変わるのです。そして時の指導者次第ではもっと変わるのです。トランプ大統領がここに来て日米安保に一石を投じました。以下産経新聞のトランプ氏の発言の記事の一部です。
「日本とは非常に興味深いディール(取引)を結んでいる。私は日本が大好きだ。われわれは日本と素晴らしい関係を持っている。しかし、米国は日本を防衛しなければならないが、日本は米国を防衛する必要はない。知っているか? そういう内容になっている。ところで、日本はわれわれと組んで大もうけしている。だが、米国は日本を守らなければならないが、いかなる環境下でも日本は米国を守らなくてもいいのだ。私が聞きたいのは、誰がこういうディールを結んだのかだ」。
誰がこういうディールをしたか、その一人はトランプ氏の大好きな安倍氏の祖父、岸信介氏がカラダを張って国会を通したのですよ。安保のあった時代背景は共産勢力の拡大に対する恐怖とその防衛でありましたが、91年にソ連が崩壊した時点でその本質的意義は一旦消えたはずです。ただ、私には「日本はアメリカ大好き。戦闘機も国債もいっぱい買うから今後もいろいろよろしくね」が今日まで続いているのではないかと思うのです。そのために日本の政治家はアメリカに足を向けて寝られない流れができたのです。憲法改正ができないのもここに一つの要因があるのです。トランプ氏の安保に対するこの一言はさて、日本を覚醒させるのでしょうか?