主流派経済学から批判されるMMTですが、「MMTと主流派経済学」について、自由主義の観点からはどのように見えるのでしょうか?

今回は、それに関連して、ミーゼス研究所のHPに記載の記事を一部意訳して紹介しようと思います。

It’s All MMT:The Fraud of “Monetary Policy”というJoshua Mawhorter氏の2024年7月8日掲載の記事です。

以下から全文が読めます。(※)と太字は筆者です。

すべてMMT。「金融政策」の欺瞞

現代貨幣理論(MMT)は、様々な学派の訓練を受けた経済学者にとって、説得力を持ちません。このため、多くの人がMMTに難色を示したり嘲笑したりします。特にMMTの突拍子もない主張のいくつかは、あまりに論理的におかしなものなので、そうした批判は正当だといえるでしょう。実際、私の自身の論文はオーストリア学派に基づくMMT批判でした。

しかし、オーストリア学派以外の多くの経済学者(例えば主流派、ケインジアン、マネタリスト)による「MMT批判」にもかなりの偽善が含まれています。

実は、これらの経済学者のほとんどが、婉曲的に「金融政策」と呼ばれるものに関して、同じ誤った前提を共有しているのです。つまり、主流派経済学者とMMT経済学者の相違点は、「種類」ではなく、「程度」なのです。