(※これまでの説明は主にエネルギーバランスに基づくものでした)
そこで研究者たちは情報量という観点からフントの法則を再解釈してみました。
すると最も安定した状態では、最も電子の状態数(情報量)が少ないことが判明します。
経験的に判明している電子の配置でも情報力学第2法則のレンズを通してみると、情報量の少ない状態への変化ととらえることができるのです。
対称性が高くなると必要な情報量が圧縮される

現在、地球上に存在する多くの動物たちの体は、何らかの対称性を持っています。
また多くの個体と結晶には対称性があり、対象性はデジタル情報で構築された世界(VR世界)を最適化するのにも重要な概念となっています。
そこで研究者たちは対象性についても情報力学第2法則の観点から再解釈し、対称性の高さと情報量について調査しました。

すると対称性が高いほど、状態数(情報量)が低下していくことが示されます。
これまでの観点からは、対称性を持つのは「生物の生存に有利だったから」あるいは「重力的に最も安定するから」と考えられています。
しかし情報力学第2法則の観点からは、情報量の圧縮が進行する過程で自然と対称性を獲得したと解釈されるのです。
宇宙に存在する物体が自然と対称性が高い構造をとってくれるような設定を組み込むことで、情報量の圧縮を自然に達成することが可能になります。
宇宙論における情報力学第2法則
