『日本経済の死角 収奪的システムを解き明かす』
読んでみると失礼ながらかなり”地味”で、結構専門的な経済分析の本なんですが、なぜ売れてるかというと、色々な動画メディアに出演して、そこで「労組が大事だ」「インフレ率プラス1〜2%ぐらいは賃上げすべきだしできるはずだ」っていう話を真剣にしてるから、という理由があげられると思います。
動画メディアで火がついたので、ニュース23みたいな民放キー局ニュース番組でも真剣にそのデータを元に話をしているシーンをたまたま見かけました↓。

3月12日のニュース23(TBS)
なんか、民放テレビのコメンテイターって毒にも薬にもならないテキトーなそれっぽい事言って終わるのが「ルール」ぐらいの感じなんで、この話をちゃんとしてる部分はすごい前後の感じとかなり違って「ガチ」なムードになっててなかなかその違和感が面白かったです。
で、この河野龍太郎氏の本の素晴らしいところは、「インフレ率+1〜2%ぐらいは賃上げすべきだしできる理由があるはずだ」というのをかなり定量的な分析から提示してるところなんですよ。
2. インフレ率+1〜2%の賃上げ可能性の根拠
僕は先に動画メディアで拝見してからこの本を読んだので、動画の印象からするとかなり地味な本だなと思ってそのギャップに面食らいましたが、本の中で最も重要なのは以下の3つの分析グラフなんですね(本当はもっと多様で深い論点がある本なのですが、一般的に今すぐシェアされなくてはいけないのはここの部分ということですね)。
めっちゃざっくりした分析ですが、上記グラフのメッセージは
1998年から日本企業の生産性は3割増えているが、実質賃金は横ばい以下であった
…ということですね。そして次のグラフがコレで・・・
このグラフのメッセージは
日本の生産性は、米国ほどではないが”ドイツやフランスよりは上!”というぐらいには改善し続けてきた