ー実際に湘南ベルマーレと対戦してGKとして得たものはありましたか?

畠山:そうですね。一番大事だと思ったことは「臆さないメンタル」です。お客さんがあれだけ入ったスタジアムで且つJ1のプロチームと戦うとなると、どうしても普段通りのプレーが出来ない。「このプレーをしたらミスしてしまうんじゃないか」と思うことがあるので、メンタル面では普段以上に立ち向かう姿勢が大事だと思いますし、僕もその姿勢は出す気持ちでいたんですけど出せなかった。日頃からそういう舞台を想定した上で練習しないといけないんだなと思いました。

インタビュー中の畠山諒介 写真:Yusuke Sueyoshi

関東リーグのレベルの高さに直面

ー2024シーズンからは東京ユナイテッドへ移籍しましたが、出場機会が限られて歯痒い思いをされたのでは?

畠山:基準を知るシーズンになったのかなと思います。関東のレベルを肌で感じたのは昨年が初めてでした。高校までは北海道でプレーしていたし大学も北信越でプレーしていたので、関東の地域トップレベルの環境ではどれくらいの技術やフィジカルが必要なのかを昨年初めて知ることが出来ました。レギュラーGKの大石文弥選手は関東リーグでずっと出場しているので、こういう基準でキーパーが出来ないと関東リーグでは活躍が出来ないんだなと感じましたね。

ー社会人サッカーへ進んでからは、年齢が離れているベテラン選手とも戦ったり共にプレーしていますが、学んだことはありますか?

畠山:まだ学んでいる最中ですね(笑)。僕自身、他の地域リーガーのベテラン選手と比べると経験値がまだまだ少ないので、考えずに勢いでプレーしてしまうところがありました。考えてプレーするところは今までもやっていない訳ではないですが、より深く考えてプレーするようになったところはあります。逆に今までそういった考えがなかったからこそ、そこはもっとベテラン選手から学んでいかないといけない部分だと感じます。