※現在のFUJIFILM SUPER CUP


高木俊幸(ジェフユナイテッド千葉所属時)写真:Getty Images

ジェフ千葉がJ1昇格を逃した理由

ー2022年から2024年までジェフユナイテッド千葉でプレーされていましたが、チームとしてJ1昇格を掲げていたものの達成できませんでした。昇格に届かなかった理由は何だと思いますか?

高木:率直に言うと、最後の緊張感ある瞬間になってくるほどちょっとした個の質の差がすごく大きく影響すると思いますし、そういったものが昇格したチームに比べるとどうしてもまだ差があるのかなと。チームとしてというよりは選手個々人の質が違ってくるのかなと思いますね。

ー今シーズンの千葉は現在J2を首位で独走しています。高木選手から見て昨シーズンとどのような違いがあると思いますか?

高木:やっているサッカーにはあまり違いが見られないですけど、より熟成しているのかなと。チーム全体として”やりたいサッカー”がしっかり体現できていますし、得点の取り方もやりたいことが顕著に出ているし、監督の(小林)慶行さんの目指すサッカーがより熟成されていることが現在J2の首位に立てている要因かなと感じます。

興梠慎三 写真:Getty Images

天才肌、興梠慎三の存在

ーJリーガー時代に最も印象的だった選手を教えてください。

高木:1人ですか?(笑)1人となると(興梠)慎三さんですかね。ちょっと別格ですし、持っているものが違う。

ー本能的な巧さを兼ね備えていますよね。

高木:はい。そう言ってしまうとそれ以上ないんですけど、正直何でもできてしまうんで、一緒にプレーしていてものすごくやりやすかったですね。慎三さんはFWなので始めはもう少しガツガツ点取りに行く貪欲な選手なのかなと思っていたんですが、結構味方にパスを出してくれたりと何でもできちゃいますよね。後は言い方が少し悪いですけど、8割くらいの力で常に脱力してサッカーをやっているような感じでしたね(笑)。特に普段ハードなトレーニングをしているわけではないんですけど、しっかり結果を残せるので、いわゆる天才って本当にいるんだなと感じました。


高木俊幸 写真:TOKYO UNITED FC

東京ユナイテッド加入に至るまで