昨シーズン、ブンデスリーガ(ドイツ1部)のボルシア・ドルトムントがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に貢献した選手の一人として注目を集めたスイス代表GKグレゴール・コベル。近年、高い実力を備えたGKを生み出しているスイスだが、その中でも一際評価の高い守護神といえるだろう。
今シーズンのドルトムントはリーグ戦で中位に沈んでおり、夏の移籍市場でチームを離れることが予想される。コベル獲得に向け複数のビッグクラブが動く可能性は十分にある。
的確なポジショニング、鋭い反応速度、そして最終ラインを落ち着かせる統率力を備えており、現代的GKとしての資質が揃っている。27歳という年齢もキャリアのピークに差しかかる時期だ。

1位タイ:ダビド・ラヤ(アーセナル)
市場価値:約65億円
プレミアリーグのアーセナルは近年、欧州でも屈指の堅守を誇るチームとして高く評価されており、ミケル・アルテタ監督のもとで守備陣の完成度は著しく向上している。そんなチームの中心にいるのは間違いなくスペイン代表GKダビド・ラヤだ。
DFガブリエウやDFウィリアム・サリバといった選手がラヤの負担を軽減しているのは確かだが、それでも彼自身がチームにもたらしている価値は大きい。
2023/24シーズンの移籍当初、当時アーセナルの正GKだったGKアーロン・ラムズデール(現サウサンプトン)を外し、ブレントフォードから移籍したラヤを正守護神に据えたアルテタの判断には各方面から批判の声もあった。しかし、足元の技術と俊敏なセービング能力は、その批判を沈黙させるには十分だった。また、移籍金は2700万ポンド(約51億6,474万円)とコストパフォーマンスも抜群だった。
