ダビド・ラヤ(左)ジャンルイジ・ドンナルンマ(中)グリエルモ・ビカーリオ(右)写真:Getty Images

現代サッカーにおいて、GKの評価軸が大きく変わりつつある。かつては経験や実績がものをいうポジションであったが、現在のシーンで最も注目を集めているのは、年齢が若く将来性に富み、なおかつ足元の技術に優れた守護神たちだ。

戦術の進化によりGKもビルドアップの一員として扱うチームが増え「ただシュートを止めるだけでは不十分」という考え方が定着しつつある。加えて、移籍市場では転売価値を見越した若手への投資が活発になっており、ビッグクラブでの実績がなくても高く評価されるケースが目立っている。

今回は『Transfermarkt』のデータをもとに、そうした現代的な評価基準を反映した”市場価値の高い”GK6人を紹介する。今後数年で主役に躍り出るのは誰か。答えはこのリストの中にある。(市場価値と為替は3月24日時点)


マイク・メニャン 写真:Getty Images

2位タイ:マイク・メニャン(ACミラン)

市場価値:約56億5,502万円

フランス代表の正守護神であるGKマイク・メニャンは、近い将来ステップアップ移籍を果たすと見られている有力選手の一人だろう。

フィジカルの強さとメンタルの安定感を備えた実力派GKであり、ここ数年にわたってこのポジションで常に上位の評価を受けてきた。2021年にセリエA(イタリア1部)のミランへ移籍したこと自体が大きなステップではあったが、現在29歳と選手として脂の乗った時期に差しかかっており、さらなる飛躍のタイミングを迎えている。2026年に契約満了を控えていることから、早ければ次の移籍市場で動きがあるかもしれない。


グリエルモ・ビカーリオ 写真:Getty Images

2位タイ:グリエルモ・ビカーリオ(トッテナム・ホットスパー)

市場価値:約56億5,502万円