この「成果視点」は恐れや不安や無力感を感じやすく、自分を守る時に心理的な防御機制として確証警戒が働くことがあります。つまり自分の評価や将来に不安や恐怖を感じ、その状況で自分の信念をしっかり守ろうとする防衛的態度としても確証バイアスが現れることがあるということです。そこで識学では組織内に発生する恐怖感情の中身も正しく判明させ分類しています。

3. 識学理論:必要な恐怖、不必要な恐怖

組織内に発生して良い正しい恐怖感情は3つのみです。

「自分は上司が求める成果を正しく理解できているか、実行できているか」「自分は成長出来ているか」「自分は価値ある時間を無駄に消費していないか」の3つだけです。

上司部下間でその3つにフォーカスし、それ以外は不必要な恐怖に分類して排除するよう努めてください。代表的なものが前に述べた「成果視点」による自己評価や悲観的結果を想像による消失の恐怖です。常に結果視点に正してください。

4.まとめ

認証バイアスの影響を軽減しより健全な意思決定を行うためには、原因の理解と正しいい環境づくりが必要です。加えて以下のような各個人の意識上の誤解や錯覚を取り除くことも不可欠です。

反対されることは「攻撃ではない」ということです。

「それは反対意見であって、あなたを否定しているわけではない」ということを周知する必要があります。それが当たり前である環境を整えましょう。

環境によって徐々に慣れていくものです。中途入社の人であろうと、その文化に順応させる必要があります。もっと言うと、会議などの場では「反対意見が出ないほうがおかしい」ということでもあります。部下やメンバーには「権限」があるのだから、それを行使してもらい意見が出るほうが自然なのです。

「パーフェクトな意思決定「決める瞬間」の思考法」P185~186より

以上のような正しい理解と対策、さらには意識上の誤解や錯覚による誤った行動を取り除くことで確証バイアスを最小限に抑えることが可能です。