■「淫夢」はもはや社会問題?
近年、「野獣先輩ダンス」と呼ばれるダンスや、AI生成による使用楽曲が若年層を中心にブームを博すなど、元ネタを知る人間からすれば信じがたいムーブメントを見せている。
且つ厄介なことに、同語録の中には今回の「いいよ! 来いよ!」(114514)のように、一般的に使用されてもおかしくないフレーズが複数存在するのだ。
そのため、「淫夢語録」を知らずに「最近よく耳にするから」といった理由で使用したり、偶然使用したフレーズが「淫夢語録にも存在した」というケースは、十分にあり得るのだ。
実際、今回の東進の配布物に関しても、ある意味では一連の社会問題の被害者と言えるだろう。「教育機関」という立場を考えると、今回の件に関してコメントを発すること自体がマイナスに影響する可能性も考えられる。しかし本件に対し、ナガセは逃げたりはぐらかしたりせず、真摯な対応を見せてくれた。
今後こうした問題は様々な場所で顕在化し、思わぬ問題に発展していくと考えられる。社会が真剣に「淫夢」や「野獣先輩」と向き合わなければならない日は、そう遠くないのかもしれない。