■「指摘したら淫夢厨ってバレるな…」

繰り返しになるが、「淫夢語録」および淫夢ネタというのは、本来であれば公の場で使用するのがためらわれる存在である。

また、淫夢に関連した「指摘したら淫夢厨ってバレるな…」という思想(ネットミーム)が存在するのも大きな問題のひとつ。

通常であれば企業等が「淫夢を連想させるコンテンツ」を発信する際、関係者の中に淫夢を知っている人物がいれば、事前に指摘して世に出る前に事故を防ぐことも可能である。

しかし、「それは淫夢ネタです」と指摘することは、「なぜこのフレーズを使用するのが問題なのか」を説明することが前提となり、即ち「自分は淫夢ネタの識者(=淫夢厨)である」という動かぬ証拠になってしまうのだ。

つまり、企業にとっては事故を未然に防ぐ有益な指摘だが、指摘した人物にとっては「淫夢を知っていることが周囲(職場)にバレる」という、とんでもなく大きな十字架を背負う事態に繋がることとなる。

そのため、過去に発覚した「淫夢営業」の中には、関係者らによる「指摘したら淫夢厨ってバレるな…」という考えが、少なからず影響を及ぼしているとも考えられるのだ。

昨今では神奈川県警のXポスト、国土交通省の関連機関の申請書類に、それぞれ「淫夢営業」と思われる表現が確認されている。