9/11/12/14日 出校。参考書の調査、収集。

15日 午前、浜尾氏に抵り、相談する所あり。午後、白鳥(庫吉)氏に抵る。黄昏、浜尾氏来る。

【白鳥庫吉(1865年生)は、御用掛主任として進講の編成と運営に関わり、歴史家として国史、東洋史、西洋史を7年間ご進講した。教科書として『国史』全五巻を執筆し、歴代天皇の皇位継承の次第などを進講した。東郷総裁、小笠原幹事と共に杉浦の進講の多くに陪席した】

16日~19日 参考資料渉猟。

22日 参殿。初めて進講、「三種の神器」申上る。東郷総裁、浜尾副総裁、入江侍従長、白鳥主任、小笠原幹事等列席。夜、浜尾氏に抵る。此日、(貞明)皇后宮より御下賜品あり。

23日~25日 第二回進講資料等研究。 25日 中村安之助氏の独乙書の反訳を托す。

27日 参殿。種々の報告を聞く。夜、猪狩・中村両氏と共の研究。

28日 井上哲次郎氏を訪ひ、参考材料を得。

【井上哲次郎(1856年生)は東大初の日本人哲学教授。ドイツ観念論を日本に紹介し、東洋哲学研究も開拓した。『勅語敷衍』を著し、国民道徳を唱道】

29日 参殿。第二回「日章旗」御進講。大迫院長、浜尾大夫、白鳥・小笠原両氏列席。

7月

1日 第一高等学校卒業式に列し、参考に資す。午後、猪狩氏と今後の課程の方針を談ず。

2日 次学期教案の準備に着手し、材料を蒐集、繙読す。

3日 午前十時、殿下、新橋駅御出発、桃山御陵御参拝に付き、御奉送。午後、参考材料の研究。夜、中村氏を招く。浜尾氏より参考書来る。  4/5日 参考書繙読。

7日 午後三時四十分、殿下、新橋御着。奉迎。逸見氏より南洲遺物を示さる。

9日 猪狩・中村両氏と別々に研究。此日「クリフォルト」文集を借覧す。

11日 猪狩氏と談ず。光雲寺に抵る。 13日 参考書を読む。 14日 猪狩氏に談ず。

15日 参考書を読む。千頭氏、英文参考書目を供せらる。

16日 猪狩氏、趣意書起草成る。国学院に於て、参考書数冊を得たり。