開戦から4年目に入るのを前にして、ウクライナ戦争の「終わり」がようやく見え始めた。ただしそれは、当初予想された形ではない。
ウクライナと、支援してきた「西側」とが、ロシアに敗北する。日本もまた武器輸出こそ行わなかったものの、ずっとウクライナの側に立ってきたのだから、そうした「敗戦」を受けとめることを強いられるだろう。
とはいえ、人は「見通しの誤り」を認めるのが難しい。とりわけ、プーチンが池乃めだかのように「これぐらいにしといたるわ」と負け惜しみを言って終わる、と予想してきた過去があったりすると、なかなかつらそうだ。
かくして「受け入れられない敗戦」が迫るとき、人間はどうふるまうのか。今日のウクライナ有事は未来の日本有事であるから、しっかり観察しておくことは非常に大切だ。最適なサンプルが落ちていたので、ご紹介しよう。
以下のラジオの放送日は今年の1/9で、トランプが米大統領に就く目前だ。選挙戦中は「24時間以内に停戦させる」とブラフをかけたのが、さすがに現実的な物言いに切り替えたことに関して、日本の国際政治学者はこう語る。