J1クラブの2強と言えるグループ。昨年はプレーオフラウンド出場を逃した鹿島アントラーズだが、この冬守備陣の選手層を厚くし下部組織から有望株も多く加えたことでリーグ戦と並行して戦える戦力を整えた。また、柏レイソルも今冬絶対的な要であったMFマテウス・サヴィオこそ失ったが、その分複数の即戦力を迎えたことでリーグ戦では快調な滑り出しを見せており、昨年よりも寧ろチーム状況を好転させている。
対抗馬としては北海道コンサドーレ札幌だが、1年での昇格を目指しながらもJ2で苦戦しておりカップ戦に集中できる状況にはとてもない。それだけに、概ね鹿島と柏のいずれかの突破が濃厚だ。カギとなるのは直接対決となった場合にリーグ戦での主力をどこまで投入してくるかだが、戦力の充実度合いで見ると鹿島がやや有利と言えるのではないだろうか。

グループ4:曲者ぞろいで混戦模様
- 東京ヴェルディ(J1)
- AC長野パルセイロ(J3)
- ブラウブリッツ秋田(J2)
- 愛媛FC(J2)
- アルビレックス新潟(J1)
- ヴァンラーレ八戸(J3)
- サガン鳥栖(J2)
- 松本山雅(J3)
全7グループ中、最も予想の困難なのがこのグループだろう。昨年プレーオフラウンドへ進んだのはアルビレックス新潟のみだが、1歩手前まで勝ち進んだチームが東京ヴェルディ、AC長野パルセイロ、ブラウブリッツ秋田、サガン鳥栖と4チームおり不気味な存在と言える。
とはいえ、もちろん本命はJ1の2クラブ。東京V、新潟のいずれも今冬は若手を多くチームに迎えており、チームの強化を図る上でも重要な位置づけとなる大会と言えよう。直近の直接対決(J1第5節)では2-2とドローに終わっており、順当に勝ち上がったとしても予想は難しい。今季こそ優勝を成し遂げたい新潟に、曲者と言える各クラブがどう立ち向かうか見ものだ。

グループ5:J2の雄が大本命か
- FC東京(J1)
- 奈良クラブ(J3)
- いわきFC(J2)
- RB大宮アルディージャ(J2)
- 湘南ベルマーレ(J1)
- ツエーゲン金沢(J3)
- V・ファーレン長崎(J2)
- ザスパ群馬(J3)