また、世界に目を移せば、プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドや、セリエAのローマ、ラ・リーガのアスレティック・ビルバオなど、欧州5大リーグの名門クラブも合併の歴史がある。地方クラブともなれば、集合離散の歴史が連綿と続いている。
鹿児島の事件は、合併クラブを運営することの難しさを示す事例となってしまった。しかし、お互いに歩み寄り、落としどころを見付けることで成功した富山や藤枝のようなケースは、これからJリーグ入りを目指し、合併を試みようとしているクラブの指標となっていくのではないだろうか。