ーそれでも選手からすると移籍には常にリスクがあります。大分トリニータ時代のスピード昇格を再現しようというのは簡単ではありませんよね?
岩田:子供の頃からの性格として強いチームを倒す、這い上がっていくという部分が自分のモチベーションになります。なので、リスクというよりもチャレンジという部分が大きかったですね。多少の不安はありましたけど、J3時代のように自分次第で(結果を)決めることができる。友人からも「3部に行っちゃうの?」って言われましたけど、自分がやりたいようにやるのがサッカー選手として正しい選択だと思いました。

Jリーグとリーグワン、どちらがレベル高いのか?
ーJ1と英3部のリーグワンを比べると、どちらの方がレベルが高いのかというのは多くの日本のサッカーファンが気にしている部分だと思います。
岩田:Jリーグもリーグワンもそれぞれ長所短所はあります。日本の選手が海外に出てすぐに結果を出せるのも、Jリーグのレベルが高いからだと思います。リーグを比べることはできませんが、戦術やサッカー観という点ではJリーグの方が高い。でもフィジカル的なところでは圧倒的にこちらの方が高いです。単純にこちらのリーグが高いと言うより、それぞれの良さがあると思います。
ーチャンピオンシップなどを観ても、フィジカル的な強さはあるものの、足元のテクニックや「止めて蹴る」の技術はJリーグの選手の方が高いように見えます。
岩田:それはあると思います。特に日本はピッチの質が良い。こっちはピッチが整っている状態が当たり前ではないですし、環境の良さという違いは大きいと思います。リーグワンは試合数が多いですけど、全然疲れは感じませんね。逆に連戦の方が身体が慣れてきて良いです。今はサッカーができることが幸せなので、疲労感はありません。