「Jの強豪同士、よりによって同じ街のクラブの吸収合併は様々な波紋を呼びました。合併に反対して62万人もの署名を集めたフリューゲルスのサポーター。それでも合併は覆らず、サポーターの有志によって立ち上げられたのが横浜フリエスポーツクラブ、つまり今の横浜FCの母体です。フリューゲルスの“F”は横浜マリノスのクラブ名の一部として残されました。とても重い“F”です。フリューゲルスの想いを継承する横浜FCサポーター達は、恐らくその“F”を容認出来ません」
「このダービーは、同じ街のクラブ同士が対戦する単なるダービーマッチではありません。我々の歴史において、常に心に留めておくべき大きな出来事を内包した、Jリーグにおける最も重要なダービー、それが横浜ダービーです」
下田氏は、Jリーグの“黒歴史”を誇張することも矮小化することもなく、事実をそのまま言葉にしたまでだ。
付け加えるならば、旧フリューゲルスサポーター有志によって新たに立ち上げられた横浜フリエスポーツクラブが「横浜FC」を名乗り、いきなりJFLに入会できたこと自体奇跡的なことだ。本来であれば、神奈川県社会人リーグからスタートするべきだった。創立当初からの横浜FCのサポーターは協会やJリーグに感謝こそすれ、過去の事実を述べた下田氏に文句をつける資格などないはずではないか。

サポーターの暴走といえば?
クラブに甘やかされ、数多くの悪行もささやかな罰則で許されてきた横浜FCサポーター。自分たちの行為は棚に上げ、他人に対しては徹底的に厳しく当たるのが身に染み着いているように見受けられる。
「サポーターが作ったクラブ」としての反骨精神が間違った方向へ向かい、アウトロー的な応援スタイルが定着したことで、相手チームへのリスペクトやモラルのかけらもないヤジや、暴力沙汰にまで発展している。タチの悪いのは、それを「クラブへの情熱」と勘違いしているところか。