そしてクラブはテンプレートでもあるかのように、3月9日と全く同じ文言でルールの徹底を求めた。
横浜FC公式サイトで「今回のような行為は、フェアプレーの精神からも逸脱し、クラブの存在価値そのものを脅かすものであり、いかなる理由があっても認められるものではありません」とし、「ファン・サポーターの皆さまは改めて、観戦における禁止行為についてご確認いただき、ルールを遵守いただきますよう、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます」と記している。
2023シーズンにも、5月3日に開催されたJ1リーグ第11節アルビレックス新潟戦(ニッパツ三ツ沢球技場/1-0)で横浜FCサポーターが暴走。ゴール裏席を離れ、審判団にブーイングした挙げ句、仲裁に入ったメンバーを暴行し負傷させた。
その処分内容もまたまた「横浜FC、ニッパツ横浜FCシーガルズが出場する全公式戦への無期限入場禁止処分」で、上記と全く同じ文言で注意喚起を促している。
クラブ側も“年中行事”となったサポーターの暴走に慣れ切ってしまい、判で押したかのような処分内容と注意喚起を繰り返すだけで、根絶する意思は全く感じられない。これに甘えているサポーターが再び暴走するというサイクルが常套化し、毎年、不祥事を起こしている。

横浜FCサポーター団体によるクレームも
一方、今回問題の起こったJ1第3節の横浜ダービーを配信した『DAZN』で、この試合を実況したアナウンサー下田恒幸氏の前口上に対し、横浜FCサポーター団体がクレームを入れ同氏がSNS上で謝罪するに至るということも起こっている。
下田氏の前口上、全文を原文のまま、以下に示す。第三者から見て、ここのどこに横浜FCを蔑む要素があるのかサッパリ分からない。
「2年ぶりの横浜ダービーです。このダービーが実現するたびに、我々には足を止めて考えるべきことがあります。32年の歴史を積み、いくつもの成果をあげてきたJリーグ。しかし、その黎明期はクラブ経営の見込みの甘さからくる、多くのクラブが存続の危機を経験し、非常に難しい時期がありました。その最も大きな出来事が、1998年に起こったJリーグオリジナルクラブの1つ、横浜フリューゲルスの消滅、横浜マリノスとの合併です」