自民党、あるいは野党の議員の方々には、業界団体への配慮ではなく、健全な医療制度・医薬品販売授与制度を優先して頂きたいと願っています。
『零売』とは何なのか?薬剤師たちがこの裁判で何を訴えているのか?零売訴訟 薬剤師に処方権を 〜薬剤師の力で医療費削減を〜
零売の実際
「かぜ薬が欲しい」と来局:これまで罹患した際の症状と変わりなく、症状は軽いとのこと。これまでは市販の総合感冒薬をよく使っていた。総合感冒薬は多くの成分を配合しており他薬に比較して一般に副作用リスクが高い旨、自動車運転が不可である薬剤が多いことを説明。現在の症状に合わせ3種類のみ薬剤を選択。5日分を販売。1100円。
「花粉症の薬が欲しい」と来局:症状は強くないとのこと。昨シーズン使っていた市販薬はよく効いたが、口が乾きやすく眠気も強かった。口渇の副作用が少なく、眠気の少ない(自動車運転への注意記載がない)薬剤を選択。14日分を販売。980円。
「梅雨時期に入ると水虫になり、かゆい。薬が欲しい」と来局:趾間のびらん、肥厚爪あり。完治を希望するとのこと。完治を望む場合は受診が必要である旨、検査に影響するため、抗真菌薬は使うべきではない旨を説明。仕事が忙しく、しばらくは受診できないとのことであったため、抗炎症外用薬のみ販売。受診時には当該薬剤を持参し、口頭で症状・経緯を説明するか、スマホで現在の皮膚症状を撮影しておき、医師に提示するよう説明。760円。
冬季、皮膚の乾燥と下腿の湿疹にて来局:入浴方法やせっけんの使い方、選び方について説明。保湿剤と抗炎症外用薬を販売。1050円。
花粉症の目のかゆみにて来局:例年、市販の目薬で対応している。病院に行かずに済むならそうしたいとのこと。抗アレルギー目薬を販売するとともに、眼科検診の重要性について説明。時間のあるときに眼科受診するとのこと。1190円
咳止めが欲しいと来局:これまで15~20年の間、咳がよく出る状況が続いており市販の咳止めで対応してきたとのこと。喘息等を含む鑑別診断が必要である旨を説明し受診を勧奨。医薬品は販売せず。受診の結果、喘息と診断され吸入薬等による治療開始。
小児。顔のかゆみ、目の周りの腫れにて来局:同じ症状で過去に処方されたものと同じ薬が欲しいとのこと。眼周囲に抗炎症外用薬を使用する際は、定期的な眼圧測定が望ましい旨を説明。近いうちに眼科受診するとのこと。保湿剤のみ販売。830円
※ 省令、通知などの規制から、実際とは異なる場合がある。また自費での販売であり、施設によって料金体系や価格は異なる