■ランクは同じでも…盲点が

堀江氏が実際に関係者から聞いた話として、一部の生産者では、鑑定での等級を上げるために、牛を短期間で肥育できるような成長促進剤などを与えており、「そういうのを与えて、できるだけ早く霜降りのいい肉を作りたいってことになっちゃってて、味は二の次なんです」と明かす。

そのため、よいエサを与えて時間をかけて育てる生産者の肉とは味の違いが生じることになり「卸売業者も、いい肉には値段をつける。ランクが同じでも、倍くらい値段が変わったりする」とも述べる。