各地でJのサポーターが新スタ建設を夢見て、自治体にプレッシャーを掛けているが、J2水戸ホーリーホックを擁する水戸市の高橋靖市長は「自分の金でやって」と突き放した。確かに創立以来J2に居続け、昇格争いに絡んだこともないクラブのために約200億円といわれる建設費を掛けて新スタジアムを建設することは、為政者として「市民の理解を得られない」と一蹴することは当然だろう。

北九州、金沢、長野でも閑古鳥
現在、岡山ではファジアーノがブームを起こしており、チームもその期待に応える健闘を見せている。しかし、その勢いが消え失せ1シーズンのみで降格となれば、新スタ建設の機運はどうなるだろうか。
勢いに任せてサッカー専用スタジアム「ミクニワールドスタジアム北九州」を建設したにも関わらず、竣工のタイミングでJ3に降格し、2017年の開場以来9シーズン中7シーズンでJ3を戦うギラヴァンツ北九州のホームゲームのスタンドは、既に閑古鳥が鳴いている。
2024年2月開場の「金沢ゴーゴーカレースタジアム」で行われたJ3ツエーゲン金沢の今シーズンホーム開幕戦(対高知ユナイテッド/1-2)も、2015年改修の「長野Uスタジアム」で行われたJ3長野パルセイロの開幕戦(対ザスパ群馬/3-2)も、観客動員は5,000人に届かなかった。
それでも税金から捻出されるスタジアム維持費は年数億円かかる。その分、他に回すべき住民サービスが削られていることを、新スタ推進“信者”たちは肝に銘じておくべきだろう。