しかしここで一度立ち止まって考えてみたい。岡山がJ1に居続け、満員が続く保証はどこにもない。にも関わらず、新スタ建設に前のめりになるのは何故か、本当に屋根付きのサッカー専用スタジアムは必要なのだろうか。


JFE晴れの国スタジアム 写真:Getty Images

岡山市の晴天率は約75.8%、ホーム雨天開催の可能性は24.2%

JFE晴れの国スタジアムはJR岡山駅から徒歩20分と、申し分ない利便性を誇っている。第一種公認陸上競技場に指定されていることから、陸上の世界大会を開催することも可能だ。仮にサッカー専用スタジアムを別に建設するとなれば、現在のアクセスの良さを捨てざるを得なくなるだろう。

仮に岡山のフロントが2003年に竣工された現在のスタジアムを取り壊し、その場所にスタジアムを新設させる腹積もりだとすれば「図々しいにもほどがある」と言わざるを得ない。当然、陸連側(日本陸上競技連盟および岡山陸上競技協会)も「たまたまマグレでJ1に上がれたクセに生意気な…」と首を縦に振ることはないだろう。岡山県サッカー協会がどれほど行政に対し力を持っているのかは分からないが、自治体に対し、それほど陸連は力を持っている。

また、スタジアム名に「晴れの国」と付いているように、岡山市の晴天率は約75.8%(年間276日/大阪管区気象台HP参照)である。リーグ戦19試合、これにルヴァン杯で決勝に進出したと仮定してプラス6試合、さらに天皇杯をホームで開催されるケースを2試合と仮定し、合計年間27試合のホームゲームがあるとして計算すれば、ホーム戦が雨天の中で開催される可能性は24.2%となる。

4分の1にも満たない雨天日での試合のために、屋根を付ける必要が果たしてあるのだろうか。岡山に責はないのだが、Jリーグが一方的かつ画一的に作ったスタジアム規定が、新スタ建設の機運が高まっているJクラブの本拠地自治体が二の足を踏む要因となっている。

清水エスパルス サポーター 写真:Getty Images

清水「IAIスタジアム日本平」の例