FW小野裕二のベルギー時代は怪我との戦いだったのかもしれない。2013年1月、小野はJ1横浜F・マリノスからベルギー1部のスタンダール・リエージュへ完全移籍を果たした。当時はJ1のクラブから直接ベルギーの名門クラブへ加入する形は稀であったため、高い注目を浴びていた。

しかし、2012/13シーズン途中の移籍ということもあり、加入後は即戦力とはいかず途中交代やベンチ外が続いた。そして夏のオフを挟み満を持して臨んだ翌2013/14シーズンだったが、2013年7月のシーズン開幕前に左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負い、約1年間の戦線離脱を強いられた。

復帰後もベルギーでのプレー経験が浅かったこともあり、チーム内での序列を上げることはできずに2015年7月にSTVVへの移籍が発表された。名門リエージュ在籍時の2シーズン半では、怪我の影響もあり全コンペティションで39試合の出場にとどまり、2ゴール2アシストと寂しい数字となった。

STVVへ移籍後は、トップ下のポジションで起用される機会が増えた小野。リエージュではサイドでプレーすることが多かったが、STVVでは中央でのプレーが求められることが多くなった。

加入初年度の2015/16シーズンは期待を背負い開幕から第19節までは連続して先発出場。しかしゴールやアシストといった目に見えた結果を残すことができずに徐々に序列が低下し、2016/17シーズンもその兆候は変わらず。顎骨折も重なりほとんど試合に出場できないまま、最終的に2017年1月、STVVとの契約を解除。1シーズン半を過ごしたSTVVでは、通算33試合に出場したがゴールやアシストは残せず苦い経験となった。

小野のベルギー時代は怪我との戦いとなってしまったが、攻撃選手として72試合に出場しながら、2ゴール2アシストという数字で現れた結果は失敗といわざるを得ないだろう。


本間至恩 写真:Getty Images

​本間至恩(浦和レッズ)

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