現代日本では少子高齢化が進み、賦課方式が「老人による搾取スキーム」と化しています。

かつての人口ピラミッド型社会では、1人の高齢者を9人の現役世代が支えていました。

しかし現在では、1人の高齢者を2人程度の現役世代が支える形となり、負担の重さが急激に増しています。

現役世代の苦境 高額な保険料を納めているにもかかわらず、少子高齢化の進展で将来的な年金給付額が減少するリスクが高まっています。 高齢者の恩恵 高齢者世代は、現役時代に少ない保険料を納めていただけで、現役世代から多額の年金を受け取る状況にあります。

「ねんきん定期便」や「給与明細」に会社負担分の社会保険料が記載されていないのは、シンプルに賦課方式で会社負担分の厚生年金を高齢者に横流ししているので、労働者にバレたら一気に不満が加速するからです。

クソニートくん
クソニートくん

ちょっと待って。

今の高齢者だって若い頃厚生年金保険料を納めたんだから、賦課方式で取り上げなくてもなんとかなるんじゃないの?

Murasaki
Murasaki

いい質問だ。

これは世代間の圧倒的な格差が関係している。

これまで、賦課方式を採用して 現役世代が納めた厚生年金保険料を高齢者に横流ししている実態を説明しました。

ですが、高齢者だって若い頃厚生年金保険料を納めているはず… なのに、なぜ賦課方式で現役世代から搾取しなければならないのでしょうか。

4. 高齢者は「厚生年金保険料」をほとんど払っていない

現在の高齢者が受け取っている厚生年金は、現役世代が支払った保険料を財源とする「賦課方式」に基づいています。