■寝ていた犬が地震前に目覚めた
次は、2020年3月18日0時9分(現地時間)に米ユタ州の内陸で発生した「2020年ソルトレイクシティー地震」(M5.7)の事例だ。これも屋内監視カメラの映像だが、同州マレーの室内で飼われていたベアーという名の犬がソファーの上で寝ていたところ、(動画開始)2秒頃から瞬きを始め、数秒後には突然頭を起こして周囲を伺う。そうするうちに強い揺れが始まった。そして24秒頃にソファを降りたところで動画は終わっている。飼い主はこの映像をSNSで共有することにしたという。

(画像=画像は「USGS」より(提供=百瀬直也),『TOCANA』より 引用)
このケースでは、地震の約16秒前から犬が瞬きを始めたが、この時点で何かしらの前兆を察知したようだ。このマレーという町はグレートソルト湖の南岸にあり、震源から20kmほどの至近距離だったが、犬がP波を感じたとすれば、その割には到達時間が非常に速かったようだ。