■30秒前に避難行動を取った犬と猫

 次の例は、2011年8月23日13時51分(現地時間)に、米東海岸バージニア州の内陸で起きた「バージニア地震」(M5.8)時のもの。地震の数分前、やはり異常行動を見せる犬と猫がいた。その状況はペット用の屋内監視カメラで撮影され、現在はYouTubeで確認することができる。

 その時、まずは犬が異常行動を起こし、次に猫が続いた。動画のタイムスタンプから時系列で書くと、以下のようになる。音声は録音されていない。
00:07 ソファの上に立って吠え始める。
00:37 周囲を見回したあとでソファから飛び降りた。
00:42 猫がどこからか現れ、ソファの下の隠れ場所に走った。
00:45 地震が発生し、カメラが若干上下に揺れ始めた。
 反応が速かった犬は、何かしら異変を感じ取り、地震の約30秒前から吠えはじめた。これも、おそらくP波に反応したケースだろう。