街道のアオシス 境の清泉

 

奥多摩むかし道をハイキング!自然と歴史が息づく東京都の秘境
(画像=『たびこふれ』より 引用)

境の清泉は、多摩川の境橋付近から国道を脇道に入り少し下ったところにある水量豊富な湧水です。古くは旧青梅街道を往来する人々の憩いの水として利用されていましたが、現在では沢わさびの栽培のほか、飲用や料理、そば打ちなどに広く利用されています。祥安寺の清泉とも呼ばれ、東京の名湧水57選に選定されています。

わさび田が広がる斜面には水汲み場があり、蛇口からは勢いよく冷たい清泉が出ています。その場で飲むこともでき、ハイキングで乾いた喉には何よりも代えがたい美味しさでした。東京都で名水が湧いているなんて、素晴らしいですね。

鉄道遺構に歴史を感じる

 

奥多摩むかし道をハイキング!自然と歴史が息づく東京都の秘境
(画像=『たびこふれ』より 引用)

奥多摩むかし道を歩いていると、国道よりも高い場所にコンクリートのアーチ橋を見かけます。これは奥多摩湖と呼ばれるようになった小河内ダム建設に伴い敷設された貨物線跡です。

この路線は青梅線の終点である氷川駅(現・奥多摩駅)からダム現場の水根まで延びており、ダム建設資材のセメント輸送を行っていました。線路は青梅街道に並行しているものの、山間部の高い位置に建設されているため、トンネルや橋などを遠くから見ることができます。

私たちの生活を支えている水源のダム建設に使われた鉄道の朽ちかけた遺構を見ると、歴史を感じます。むかし道のあちこちで、この鉄道遺構を見ることができますよ。