この結果は、問題との物理的な距離を取ることが、心理的な距離を取ることと同様の効果を生むことを示唆していると言えるでしょう。
研究チームは「PCでの作業中、画面に顔を近づけたり、離したりするだけで、問題の難しさの感じ方が変わる可能性がある」と述べています。
もしかすると、ミーティング時に議論の中心となっている場所から離れて座ることで、議論を俯瞰的に把握し、話し合いが行き詰ったときに、的確な意見を述べることができるかもしれません。
困難な問題に直面したときには、つい前のめりになって作業をしがちですが、この姿勢では不安が募り、余裕を失いかねません。
難しい問題を解くとき、他にも悩ましい選択肢から意思決定をしなければならないときは、背筋を伸ばし頭を少し後ろに引いて物理的な距離を取りましょう。
そうすることで問題が簡単に感じられ、よりよい発想や選択ができるかもしれません。
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元論文
Psychological Distance and Subjective Experience: How Distancing Reduces the Feeling of Difficulty
https://academic.oup.com/jcr/article/39/2/324/1797092
ライター
AK: 大阪府生まれ。大学院では実験心理学を専攻し、錯視の研究をしていました。海外の心理学・脳科学の論文を読むのが好きで、本サイトでは心理学の記事を投稿していきます。
編集者
ナゾロジー 編集部