骨頭は骨盤にある寛骨臼(かんこつきゅう)という、お椀状の窪みにはまっています。寛骨臼の上側を臼蓋(きゅうがい)、下側を臼底(きゅうてい)と呼びます。
骨頭の3分の2はこの臼蓋に覆われていて、臼蓋の中をくるくると動くことで股関節が動いています。この動きは腱や筋肉が担っていて、前後左右、思った方向へ動かせる仕組みです。
ヒトは背中側にお尻が発達していますが、お腹側は俗に股と呼ばれます。木の枝がふたつに分かれたところを股、二股などといいますが、それと同じです。
そして股関節。これはこの股の部分にはないことがわかりましたね。
具体的にどこにあるかといえば、骨盤が横に一番張り出しているところから少し内側です。イメージとして股はアルファベットのVを逆さまにしたような形ですが、脚の骨は大げさに言えばアルファベットのYです。真ん中でくっついたところが膝で、その上が大腿骨。
本当に、思っていたのとだいぶ違いますね。股じゃなく、むしろ股の外側です。
どうも脚の付け根が痛いなあと思って太ももの内側をさすっても、そこに関節はありません。あるのは筋肉と脂肪だけ。関節は骨盤の内側に入り込んでいて触れないのです。
一番近いのが、椅子に座った時の太腿の付け根あたり。
股関節が股ではなく、むしろ体の外側に近い部分にあることがよくわかるのがバレエダンサーの脚の動きです。
日々の訓練の結果、バレエダンサーは脚を前後だけでなく、真横どころか頭近くまで開くことができます。これは股関節が骨盤の両側にあることをよく示しています。

柔軟に動かしても大腿骨が骨盤から外れないよう、また、しっかり動かせるよう、いくつもの筋肉が支えています。その中で一番大きな筋肉が大殿筋。これはいわゆる「おしり」です。
ちなみに股関節は英語でHip Jointといいます。おしりはHip。日本人的感覚だと股関節が後ろ側にあるような言葉のイメージです。