同様に熱水泉を理解せずに飛び込んだ愛犬を助けようとして全身に重度の火傷を負った人もいて、立ち入り禁止区域でなくても十分危険な場所といえます。

火山や火山地帯は絶景や温泉などの恩恵を与えてくれる反面、危険な成分の熱水泉だけでなく、火山ガスの危険も伴います。

日本では2025年2月の大雪の日、温泉の源泉を管理していた人たちが、くぼ地に溜まった硫化水素を吸って亡くなった痛ましい事故があります。普段より多い積雪というような状況の違いが思わぬ事故を生むこともあります。

また、2022年、那須湯本温泉の殺生石のしめ縄が切れ、石が割れた現場でイノシシ8頭が死亡しているのが見つかってニュースとなったこともありました。殺生石が割れたことで不吉な感じを抱いた人も多かったのですが、イノシシの死因はガスでした。

 

火山は温泉は絶景などの恩恵を与えてくれる一方、危険も隣り合わせ
火山は温泉は絶景などの恩恵を与えてくれる一方、危険も隣り合わせ / Credit: Wikimedia Commons

イノシシは人間より低いところに頭があるため、人間より先に有害な火山ガスを吸ってしまったのです。そこは観光名所ですが、ガスの噴出が多い時は立ち入り禁止になることもあります。

イエローストーン国立公園は、破局噴火が起きないか監視されている巨大カルデラの上にあります。極端な自然のある所にしかない絶景が見られる反面、それは危険と背中合わせです。

イエローストーンは生きています。遊歩道付近で新たに熱水が噴き出して観光客が火傷した事故も起きているので、立ち入り禁止区域へ入り込むのは危険過ぎます。絶対にやめましょう。

モーニング・グローリー(アサガオ)という名の熱水泉。アサガオのような深いブルーだったものが観光客が物投入れる物で温度が下がり、色が変わったという。心無い自然破壊はやめたい
モーニング・グローリー(アサガオ)という名の熱水泉。アサガオのような深いブルーだったものが観光客が物投入れる物で温度が下がり、色が変わったという。心無い自然破壊はやめたい / Credit: Wikimedia Commons

ちなみにイエローストーンで一番最近のカルデラ噴火は64万年前。イエローストーンは60~70万年周期で噴火しているため近いうち(数万年?)に噴火するのではとみられています。