しっぽのせいか「ネズミ」という認識ではあっても「美味しい」という評価が少しずつ高くなり、気づいてみればネット上にレシピが増え、肉の通販も出てきているヌートリアは、今やちょっぴりレアなジビエ。

ちょっと試してみたいならポチるだけでOK。野外で楽しみたいなら許可を取って狩猟期間中に狩ることができます。

ルール違反は罪に問われて逮捕されるのでそこは要注意ですが、昭和の切実な理由とは違ってちょっぴりサブカルなゲームミートになりつつあるという、数奇な運命を辿っているヌートリアなのでした

美味しいのに野外で増えてしまっていることに飽食の日本を感じなくもない
美味しいのに野外で増えてしまっていることに飽食の日本を感じなくもない / Credit: Wikimedia Commons

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参考文献

ヌートリア 農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/old_manual/manual_tokutei_gairai_old/data5.pdf
対日食料援助の開始と継続 京都大学 岩本ゼミオブザーバー
柴田茂紀
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/56852/1/ece003_105.pdf
けもの道狩猟ノート 食べよう! レッツ獣肉! ヌートリアとノウサギ料理編
写真・文|佐茂規彦
https://note.com/kemono_hunters/n/n8a984754d864

元論文

ヌートリアと国策:戦後のヌートリア養殖ブームはなぜ起きたのか?
https://doi.org/10.11238/mammalianscience.56.189

ライター

百田昌代: 女子美術大学芸術学部絵画科卒。日本画を専攻、伝統素材と現代素材の比較とミクストメディアの実践を行う。芸術以外の興味は科学的視点に基づいた食材・食品の考察、生物、地質、宇宙。日本食肉科学会、日本フードアナリスト協会、スパイスコーディネーター協会会員。