AIによる歴史研究の新時代
ProtoSnapのようなAI技術は、楔形文字だけでなく、さまざまな古代言語の解読にも応用されている。2023年には、コンピューター科学者とパピルス研究者のチームが、AIを使って約2000年前に火山灰に埋もれたギリシャ語のパピルス文書を解読することに成功した。
このパピルスは、18世紀にローマ都市ヘルクラネウムの遺跡から発見されたが、炭化して脆くなっており、開くことさえできなかった。しかし、AIを用いることで、炭素インクのかすかな痕跡を特定し、文字を浮かび上がらせることができたのだ。
「信じられない光景だった。本当に読めるようになるとは思わなかった」と、ナポリ大学のパピルス研究者フェデリカ・ニコラルディ氏は振り返る。