この活躍もあり、今シーズンからはJ2の千葉へ移籍。いまのところ公式戦での出場はないものの、MF椿直起やMF岩井琢朗らとのポジション争いを制するポテンシャルを秘めている。まずは限られた出場時間の中で結果を残し序列を上げていきたいところだ。

MF横山夢樹(FC今治)
5人目は昨シーズンのJ3リーグで優秀選手賞に選出されたFC今治のMF横山夢樹。実父は横浜FCなどで活躍した元プロサッカー選手の横山博敏氏であり、実兄は現在ベルギーのヨング・ヘンクでプレーするFW横山歩夢とサッカー一家で育っており、元日本代表の中田浩二氏や名古屋グランパス所属のMF稲垣祥ら数多くのプロ選手を輩出している名門の帝京高校を卒業している。2023シーズンの特別指定を経て2024シーズンからはFC今治に加入している。
プロ1年目の昨シーズンはJ3リーグで29試合出場6ゴール4アシストと早速結果を残した横山。シュート精度の高さやパスセンスはもちろん、特徴は何といっても「緩急をうまく使い分けたドリブル」である。ギアを上げ一瞬で相手を置き去りにするプレーが魅力だ。今シーズンのパフォーマンス次第では早々にJ1や海外クラブへの移籍が実現するかもしれない。

MF松澤海斗(V・ファーレン長崎)
最後はV・ファーレン長崎からMF松澤海斗を挙げる。「技巧派ドリブラー」として呼び声が高い松澤は、サッカー王国である静岡県の富士市立高校から名古屋経済大学を経て2023シーズンに長崎へ加入。同シーズン第27節のモンテディオ山形戦(1-5)でプロデビューを果たすと、翌節のロアッソ熊本戦(4-1)では、ボールを握った松澤が相手2選手をエラシコ(※)で抜くドリブルを見せるなど、長崎サポーターに大きな衝撃を与えた。