
サッカーにおいて「ドリブル」とは、ボールを保持しながら運ぶことでありサッカー選手にとって基礎的技術の一つである。近年、日本人選手はドリブラーが増加傾向でありドリブルを武器に海外で活躍する選手の姿も多く見受けられる。代表的な選手として、イングランド1部リーグのブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンに所属するMF三笘薫やスペイン1部リーグのレアル・ソシエダに所属するMF久保建英などが挙げられる。
ここでは、2025明治安田J2リーグに所属する選手にフォーカスを当て、今季ドリブラーとして大ブレイクを遂げるであろう6選手を紹介する。

MF笠柳翼(V・ファーレン長崎)
1人目はV・ファーレン長崎のMF笠柳翼。群馬県の名門・前橋育英高校出身で、3年次に出場した第100回全国高校サッカー選手権大会では優秀選手に選出されている。卒業後の2022シーズンにプロデビューを果たしたが、U-19日本代表の練習試合で負傷し同年J2リーグでの出場は2試合に留まった。翌2023シーズンは19試合出場で2ゴール2アシスト、2024シーズンには34試合出場3ゴール7アシストを記録と徐々に頭角を現した。
笠柳の特徴といえば、緩急をつけたドリブルや初速の速さで相手を置き去りにするなど個で打開できること。サッカーIQも高く、最適な判断を瞬時に下すことが出来るアタッカーである。今シーズンもここまで3試合すべて先発で出場しており、3月1日に行われた第3節のジュビロ磐田戦(1-0)では決勝ゴールを挙げるなど順調なスタートを切っている。

MF角昂志郎(ジュビロ磐田)
2人目は筑波大学から今季J2のジュビロ磐田に入団したMF角昴志郎。身長166センチ体重66キロと小柄ではあるが、ドリブルをはじめ足元の技術は折り紙付きである。昨2024シーズンは筑波大学に在学中ながら特別指定選手として登録され、第28節の北海道コンサドーレ札幌戦(0-2)でJリーグデビューを果たすと早速その特徴を発揮。この試合で角は、右サイドでこぼれ球を拾い中央までドリブルで駆け上がると効き足ではない左足でミドルシュートを放ち、積極性と存在感を見せつけた。