■「熱湯」をかけたら大惨事に…

では調理後も、温度差が比較的小さい「熱湯」であれば、前出のような事態は防げるのだろうか。

だが、こちらのアイデアについても「熱湯であれば調理時のフライパンとの温度差は小さく、急激に冷やす状態にはなりませんが、火傷の恐れがあるため、オススメできません」とのことであった。確かに、フライパンを大事にするがあまり、自身が怪我をしてしまっては本末転倒である。

なんと、和平フレイズではこちらの質問に当たり、担当者が実際にフライパンを熱湯で洗っていたことが判明。

担当者は「万全を尽くすために、沸騰させた熱湯を水筒の中に入れ、調理後のフライパンにすぐ熱湯をかけました。湯気がもくもくと上がり、飛び散った熱湯で火傷をするのではないかと思い、大変怖かったです…」と、当時の様子を振り返っていた。

しかし、それでも「使用後のフライパンはすぐに洗いたい!」という、几帳面で命知らずな読者諸君は少なくないだろう。

かく言う記者も命知らず寄りな性格のため、和平フレイズに打開策を尋ねたところ、「鉄フライパンはいかがでしょうか」と、思わぬ角度からの提案が。

「鉄フライパンの場合は、本体が熱いうちに『たわし』や『ささら』を使い、給湯器のお湯で洗ってください。本体の水分をふき取り、中火で加熱して完全に水分を飛ばしたら、お手入れ完了です」と、調理後の手順を説明してくれた。

また「使い始めの場合は、キッチンペーパーなどを使い、内側に油を刷り込むように塗ってください。ふっ素樹脂加工のフライパンとはお手入れ方法が真逆で慣れるまでは大変ですが、慣れると案外扱いやすいです」とのこと。

フライパンの買い替えを検討している人は「鉄フライパン」を視野に入れても良いかもしれない。