ウクライナの言い分は、もはや社会が認める真実(Truth Social!)ではなく、ロシアの言い分と並べて法廷に持ち込まれる片方の当事者の主張に過ぎない。トランプの米国が「ウクライナの味方」ではなく、紛争を調停する第三者のポジションに切り替えたとする観察とも、整合的だ。
したがって、ホワイトハウスから叩き出されたのは、ゼレンスキーのみではない。ウクライナの主張であればすべてを肯定的に扱い、「疑問を寄せるだけでも許さない!」とばかりにTVやSNSで振るまってきた、日本のウクライナ応援団もまた、米国の正副大統領に「公開処刑」されたのだ。
動画ではこの後、ヴァンス側に立って介入したトランプがゼレンスキーと口論するが、真っ先に「ここではあんたは仕切る役(position to dictate)じゃない!」と告げている(3:28~、2度連呼)。Dictateはもちろん、Dictatorの語源だから、トランプが内心ゼレンスキーをどう見ていたのか、本音がわかる貴重な場面だ。

ゼレンスキー大統領は独裁者なのか: 「戦時下」の日本史から考える|Yonaha Jun
日本の国際政治学者による「叩き込み」も空しく、プーチンとの手打ちに前のめりなトランプがゼレンスキーを「独裁者」と呼び、西側諸国で批判を集めている。もともとSNSでも言っていたのだが、2/19には集会の場で公に、ゼレンスキーが「選挙の実施を拒否している」と非難した。
ゼレンスキーは2019年の大統領選(4月に決選投票...