みどりの食料システム戦略にもクロマグロ

 2022年7月から「みどりの食料システム法」が施行されている。温暖化に伴う気候変動によって食にまつわる環境も大きく変化しており、環境と調和した食料システムを確立するのが目的だ。環境負荷の低減に取り組んでいると認定された生産者は税制の優遇を受けられるなど、さまざまな支援が定められている。

 法制定の元となる「みどりの食料システム戦略」には2050年までに、二ホンウナギ、クロマグロ、カンパチ、ブリの4魚種の養殖において人工種苗比率100%を実現すると明記されている。ちなみに、4魚種の人工種苗比率は、1.9%(2019年)にすぎない。

 将来もマグロの握りを安定的に食べたいのであれば、近大の技術開発に期待するだけではなく、消費者の意識も変わらなければならないということだ。

(文=横山渉/ジャーナリスト)

提供元・Business Journal

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