8-94歳の1,842名を対象に、実年齢と主観年齢の違いを調べた明治学院大学の佐藤眞一氏らの研究では、 未成年は実年齢よりも主観年齢が高かったのに対し、20代前半を境として、実年齢よりも主観年齢が低くなる傾向を確認しています。
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主観年齢は服装や言葉遣い、興味関心まで変化させます。
主観年齢が実年齢よりも高い人、「自分は実際よりも年を取っている」と考えている人は、主観的幸福感や認知機能が低く、抑うつの症状が多いなどの心身の健康維持にマイナスの影響を及ぼすとされます。
そのため本人の認知機能はそれほど衰えていなくとも、見た目が老けているというだけで、実際に健康にさまざまな悪影響が出る可能性があるのです。
そう考えると、見た目の若さにつながる美容に若いころから気を遣う必要性は高いと言えるでしょう。
シミ、たるみや白髪など加齢による見た目の変化は、紫外線との関係が大きいとされていますが、ストレスの影響も無視できません。
しかし、一概にストレスと言ってもそこには様々な原因があります。では一体どういった種類のストレスが見た目の老化にもっとも影響するのでしょうか。
見た目の老化を招くのは「お金のストレス」だった
ベルギーのルーヴァン・カトリック大学のステファン・アグリゴロエイ氏(Stefan Agrigoraei)らの研究チームは、今回の見た目の老化問題について「お金のストレス」に着目しました。
なぜなら「お金のストレス」は他の研究でも、肥満や依存症、睡眠不足など健康状態に悪影響を及ぼすことが報告されているからです。
実験に参加したのは25-75歳の男女302名です。
彼らは参加者の1995年と2005年時の顔写真を撮影しました。
そして参加者には実年齢をはじめ、主観年齢、お金や仕事、家庭に関するストレス、主観的な健康度を尋ねました。