2010年にJ1のセレッソ大阪(2006-2010、2023-現在)からブンデスリーガのボルシア・ドルトムント(2010-2012、2014-2019)へわずか約4,000万円で移籍したMF香川真司。移籍後、ユルゲン・クロップ元監督の指揮下で一気に頭角を現し、在籍した2シーズンでリーグ2回、DFBポカール1回優勝。ドルトムントの象徴的な選手となった。2012年夏の市場価値が最高額に達し、同年6月にプレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッド(2012-2014)に移籍。当時、香川の元にはアーセナルやレアル・マドリードからのオファーも届いていたようだ。


中島翔哉 写真:Getty Images

2位:中島翔哉(浦和レッズ)

市場価値最高額:約39億2,000万円(2019年5月3日、アル・ドゥハイル在籍時)

初期の森保一監督下の日本代表で10番を背負っていたMF中島翔哉(2018)。ポルトガルのポルティモネンセ初期在籍時(2017-2018)に頭角を現すと欧州の各クラブから注目を集める存在となったが、2019年2月にカタール・スターズリーグのアル・ドゥハイル(2019)へ完全移籍。当時の報道で移籍金は約43億7,500万円と伝えられ、同年5月には市場価値が最高額に達した。その2か月後の7月にはポルトガルの名門ポルト(2019-2022)へ移籍したが、当時のセルジオ・コンセイソン監督(現ミラン)と反りが合わずに度々不仲説が報道され構想外となり、その頃から徐々に下降線をたどっていった。


鎌田大地 写真:Getty Images

1位:鎌田大地(クリスタル・パレス)

市場価値最高額:約47億円(2022年11月9日、アイントラハト・フランクフルト在籍時)

現在の日本代表の中心メンバーの1人でもあるMF鎌田大地。ヌルヌルと相手をかわす独特のドリブルとボール奪取センスに加え、繊細なスキルとゴール前での決定力などMFにとって必要な要素を兼ね備えた万能型の選手。アイントラハト・フランクフルト在籍時(2017-2018、2019-2023)には2017/18シーズンにDFBポカール、2021/22シーズンにはELのタイトル獲得に大きく貢献し、2022/23シーズンに市場価値は最高額に達した。数々のクラブが注目する中、2023/24シーズンにはセリエAのラツィオに1年契約で完全移籍したが、2024/25シーズンには恩師オリヴァー・グラスナー監督率いるプレミアリーグのクリスタル・パレスに移籍し、現在も奮闘している。ラツィオとパレスへの移籍の際は、契約満了後の契約であったため移籍金は発生していない。