現在35歳となったMF清武弘嗣は、その類まれな足元のスキルと正確な長短のパスで試合をコントロールする術を持った選手だ。市場価値が最高額に達したのは、当時ブンデスリーガ1部に所属していたニュルンベルク(現2部)在籍時(2012-2014)。ニュルンベルクでは全コンペティションで66試合に出場し7ゴール19アシストを記録しており、中盤の攻撃的な選手として活躍していた。

8位:中田英寿(2006年引退)
市場価値最高額:約15億7,000万円(2004年10月4日、フィオレンティーナ在籍時)
日本人MF選手の欧州5大リーグへの道を開いたまさに張本人といえる中田英寿。当たり負けしない強靭なフィジカルに加え、正確無比な長短のパス、冷静なゴール前での判断力。そして何よりも魅力的だったのは、強烈なリーダーシップに精神力の強さだ。セリエAのローマ在籍時(2000-2001)にはスクデット獲得に大きく貢献。市場価値が最高額に達したのは後のフィオレンティーナ在籍時(2004-2006)だ。2004年に15億円の価値があった中田が現在の移籍市場にいたら、その評価額は当時とは比べものにならないほど高騰していただろう。

7位:旗手怜央(セルティック)
市場価値最高額:約17億2,000万円(2023年6月26日、セルティック在籍時)
2019年にJ1川崎フロンターレに入団し、3シーズンを過ごした後に欧州サッカー界の名門クラブの1つであるスコティッシュ・プレミアシップのセルティックに移籍を果たしたMF旗手怜央。2021/22シーズン途中での移籍ながら、その類まれなパスセンスとゲームコントロール能力で自らの立場を確立し、2022/23シーズンには同リーグで年間ベストイレブンに選出された。その後に市場価値が最高額に達しており、現在もプレミアリーグへの移籍の噂が絶えない選手だ。
