週次会議を行う上では必ず実行する(欠席者には別日を設定する等)ルールを明確に決めることが必要です。
管理するものは「成長」
会議の目的は様々とお伝えしましたが、今回お話しする「週次会議」の運営目的・ゴールは「部下に評価を得させる」ためのものといたします。識学では限られた期間で、上司は部下の成長に責任を持つとしていますので、週次会議は、その「成長の管理」をするための時間となります。
「管理するため」としますと管理者は常に部下の行動を把握しておかないといけないという発想になりがちです。しかし部下に常に指示して、介入を続けると、部下側は「指示待ち」「考えなくなる」という状態になり、さらに管理者側も時間が足りなくなってしまいます。
その結果、「最近は見てくれなくなった」、「指示が来なくなったので、やらない」などの言い訳を産んでしまうことも想定されます。
具体的な週次会議の実施例は下記の通りです。
1. PDCAの反復
部下に対して、「明確な数値目標を設定し、期限を定めて」達成を意識させる
目標未達の場合は、その原因を分析させる
2. 不足を認識させる
原因を確認し、達成できるための次の施策を自分で考えさせる作業を繰り返し行う
部下に次の手を指示するのではなく、待つこと
3. 上司との位置関係の明確化
上司が「完全な指示権限、かつ結果の責任を持っている」ことを示す
部下は上司の承認を経て、指示に従うという関係性を作る
「他のスタッフを含めて平等である」ことを示す
4. 次の目標へ対応力の育成
できる部下には「新しい取り組み」を課し、その都度、変化を促す
数字さえできればよいという空気感を排除する。
組織に所属する以上は、自動的に評価が下がることを明確にする
できていない部下には柔軟に思考できるよう、部下の能力に合わせて確認する
この成長管理を通して、部下の成長意欲、成長実感を高めていくことが重要です。