R&Iの「BBB+」は、信用力が「1.最も高い、2.極めて高い、3.高い、4.十分……9.すべての金融債務不履行(9段階評価)」の4つ目よりやや高め。

JCRの「A-」は、債務履行の確実性が「1.最も高い、2.非常に高い、3.高い……10.債務不履行(10段階評価)」の3つ目よりやや低め。

なお、S&Pグローバル・レーティング(S&P)の格付は「BB」のまま据え置かれている。「BB」は11段階評価の上から7つ目。「投機的」とされる格付だ。

今回の決算発表で訴えた楽天の「自己評価」はかなり高かった。一方、格付という「他者評価」は低い位置に留まっている。自己評価と他者評価の差が埋まり、楽天グループ全体が安定するのは、しばらく先になりそうである。

楽天グループ株式会社 プレスリリースより

【注釈】

※1 10の事業(楽天市場、楽天ブックス、楽天ダイレクト、楽天ビック、楽天kobo、楽天ファッション、楽天トラベル、楽天西友ネットスーパー、楽天ビューティー、楽天ペイオンライン決済)におけるMNOユーザーとNon MNOユーザーの直近1年間の一人当たり平均売上の差。(決算報告会資料より) ※2 22年12月21日と23年6月21日(直近値)を比較 参考:自己資本比率4%、格付BBの「楽天」を信用できるか | アゴラ 言論プラットフォーム

【参考】 「営業利益」ルール統一 国際会計基準、比較しやすく|日本経済新聞 電子版 楽天グループ株式会社 決算資料 他