2021年には代々木公園内に4万人規模のサッカースタジアムが建設される計画が報じられ、2030年までの完成へ向け、既に官民一体となって動き出しているという。この代々木スタジアムについては、FC東京、東京Vに加え、町田ゼルビアも本拠地移転を狙っていると噂されている。

スタジアム完成の暁には、この新スタジアムに見合うクラブになっている必要がある渋谷シティFC。いかにも渋谷らしい新たなアプローチでJ入りを目指す同クラブの今後に注目したい。


本田圭佑氏 写真:Getty Images

EDO ALL UNITED(関東リーグ2部)

昨2024シーズンの東京都1部リーグで優勝。関東圏の都道府県リーグ1部で上位に入った全16クラブがトーナメントで対戦する関東社会人サッカー大会決勝で渋谷シティFCに敗れたものの、JFLからの降格クラブがなかったため、今2025シーズン関東リーグ2部への昇格が決まったEDO ALL UNITED(江戸オールユナイテッド)。

クラブ名よりも、元日本代表MF本田圭佑を発起人に誕生したクラブと言った方が分かりやすいかも知れない。2020年、「全員参加型のリアルサカつく(セガのサッカークラブ経営シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!』)」をコンセプトとして発足した。

クラブ運営は月会費1万~5万円の会費を払えば誰でもなれる「オーナー」が担い、重要な決議事案の提案から決定まで、すべてオーナーの投票で決まるという斬新な経営スタイルを採用している。立ち上げからわずか1年で会員数は200人超え。ゼネラルマネジャー(GM)には作家の乙武洋匡氏、監督にはタレントの武井壮氏を起用し話題を呼んだだけではなく、月9ドルを支払い公式ファンクラブに入会すれば、経営内容のレポートを見ることができるという“サポーター参加型”のクラブだ。