反物質研究の意義
これほどの困難を伴うにもかかわらず、なぜ科学者たちは反物質の研究を続けるのか。その理由は、宇宙の成り立ちを解明する鍵となる可能性があるからだ。
ビッグバンの瞬間、物質と反物質は同じ量だけ生成されたと考えられている。しかし、通常の理論では両者は互いに消滅し合い、現在のように物質だけが残ることは説明できない。この矛盾を解決するためには、何らかの未知の法則が働いた可能性がある。
あるいは、現在観測可能な宇宙は単に物質で満たされているだけで、見えない場所に反物質で構成された宇宙が存在する可能性も否定できない。
反物質の謎を解き明かすことは、宇宙の成り立ちを理解するだけでなく、新たなエネルギー源や未来の推進技術への応用にもつながるかもしれない。今後の研究によって、反物質が持つ未知の可能性が明らかになることを期待したい。
文=深森慎太郎
提供元・TOCANA
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?