なぜトランプ大統領とマスク氏はUSAIDを閉鎖に追い込んだのか?
2025年2月、トランプ大統領はUSAIDの閉鎖を発表。イーロン・マスク氏が主導する「政府効率化省(DOGE)」と連携し、大幅な削減を実施した。その背景には、以下の3つの要因がある。
- 政府の無駄遣いと腐敗
USAIDは巨額の予算を持つが、その資金の流れが不透明であり、特定のメディアや組織へ流れているという疑惑があった。トランプは「USAIDの資金がフェイクニュースメディアを支えている」と主張し、腐敗の象徴として槍玉に挙げた。 - 政府効率化と歳出削減
マスク氏が率いるDOGEは、政府の支出を削減することを目的としており、USAIDのような対外援助機関は「コストがかかるだけで成果が不透明」とされた。特に「なぜアメリカ国内の問題を解決せず、外国に資金を流すのか?」という疑問は、トランプ支持層にとって響くテーマだった。 - アメリカ第一主義と外交政策の転換
トランプ政権は「アメリカ第一主義」を掲げ、国際機関への資金提供を削減してきた。USAIDの閉鎖はその延長線上にあり、アメリカの外交政策の大きな転換点となる可能性がある。
この結果、USAIDは事実上の解体となり、職員の97%が解雇された。ただし、議会や国際社会では、閉鎖の正当性をめぐる議論が続いている。
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(画像=画像は「pixabay」より,『TOCANA』より 引用)