今日の科学的見地からすると、ある種の土には確かにミネラル成分が豊富に含まれており、これが薬物の吸着作用を発揮したと説明することも不可能ではありません。

ただそれ以上にトゥンブラートは悪運が強かったのだと言えるでしょう。

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参考文献

世にも危険な医療の世界史
https://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E3%81%AB%E3%82%82%E5%8D%B1%E9%99%BA%E3%81%AA%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%B1-6-1-%E3%83%AA%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%83%B3/dp/4167921057/ref=sr_1_1

元論文

Terra Sigillata–a remedy used through millenniums
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19831289/

ライター

大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。

編集者

ナゾロジー 編集部