清水エスパルス 写真:Getty Images

2025シーズンの明治安田J1リーグが2月14日に開幕。2月16日には国立競技場で東京ヴェルディと清水エスパルスが対戦し、1-0で清水が勝利。J1で実に2022年8月17日の京都サンガ戦(IAIスタジアム日本平/1-0)以来、904日ぶりのJ1勝利となった。

同舞台で行われた2023シーズンJ1昇格プレーオフ決勝(2023年12月2日/国立競技場)の再戦となったこの一戦。当時は後半アディショナルタイムのPK献上によって同点に終わり、規定により東京Vが大逆転昇格を決めた。そんな因縁の対戦とあって、特に清水の選手やサポーターは入れ込み気味と感じるほどにリベンジに燃えていた。

ここでは清水の開幕戦の様子を詳細に見ていく。


乾貴士 写真:Getty Images

ベールに包まれていた清水の先発メンバー

開幕直前にFWアブドゥル・アジズ・ヤクブの中国スーパーリーグ青島西海岸足球倶楽部への期限付き移籍や、FWカルリーニョス・ジュニオの退団といったネガティブなニュースが報じられた清水。プレシーズンマッチも雷雨で途中中止となったジュビロ磐田戦(2月1日2-0)以外はほとんどが非公開とあって、先発メンバーの予想も困難なほどベールに包まれていた。同時に、J1初采配となる秋葉忠弘監督がどのようなアプローチでチーム作りしたのかも注目されていた。

しかしながら、フタを開けてみれば1トップには主将のFW北川航也、トップ下にMF乾貴士と昨2024シーズンと同じ並び。サイド右にはサガン鳥栖から加入し、前述のJ1昇格プレーオフ決勝では東京Vの一員としてプレーしていたMF中原輝。左にはセレッソ大阪からの新加入MFカピシャーバが並び、ボランチには町田ゼルビアからのレンタルから完全移籍に移行したMF宇野禅斗、その相棒にグアラニから加入したブラジル人MFマテウス・ブエノが抜擢された。