取材を終えて

今回、斎王・斎宮のことを初めて知りました。

660年も続いたということは、室町時代や江戸時代の倍ほどの期間に亘り存在していたものであり、60人を超える斎王が居たことにも驚きました。

伊勢神宮や天照大神とのつながりも知りました。

伊勢神宮にお参りする際は、斎王も併せて訪れると、より感慨深い旅となることでしょう。

その意味からも斎宮は伊勢神宮参りのゲートウェイともいえます。

斎宮跡のある明和町に降り立った時に感じた空の広さが印象的でした。平らで広い台地です。古の昔、ここに斎宮が出来た意味のひとつがわかったような気がしました。

斎宮は「祈る皇女 斎宮のみやこ」として日本遺産に認定されています。

これまで斎宮はその痕跡がなかったため、知られていませんでした。

しかし近年、斎宮駅を中心に施設や博物館、文化体験館が復元されたりしています。

そのおかげで私たちは当時を体感することができるようになりました。

実際に訪れてみてその充実した姿に十分楽しめました。

斎王・斎宮の歴史や文化を伝えるガイドさんの育成にも力が入れられており、語り部さんが増えていっています。

斎宮の発掘調査は現在も進行中です。これからも斎宮に関する事実が明らかにされていくことでしょう。

進化する斎宮の姿と物語をぜひあなたも自分の目で見てみてください。

最後に、他の土地から三重に移住した方のお話を聞いたところ、三重県、特に伊勢エリアの人たちはおっとりしていて親切な人が多いと感じたそうです。

三重に訪れると、彼ら彼女らの旅人を迎える優しく温かいこころを感じられるかもしれません。

あなたもぜひ三重の伊勢路にいらしてください。

文・写真・シンジーノ/提供元・たびこふれ

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