2. 飛行機の目的地を間違えた乗客

 2014年、米メリーランド州のエドワード・ギャムソン博士は、ポルトガルのリスボンでの会議に出席する予定だった。彼は会議の前にスペイン南部に位置する歴史的な都市グラナダを訪れる計画を立てていた。

しかし、飛行機に搭乗した後、機内のモニターに表示された目的地がカリブ海に浮かぶグレナダ島であることに気づいた。グラナダ(Granada)はスペインの有名な観光地で、アルハンブラ宮殿などがあることで知られる。一方、グレナダ(Grenada)は西インド諸島の小さな島国で、リゾート地として人気があるが、両者の名称が似ているため混同しやすい。この勘違いが原因で、ギャムソン博士は全く意図しない目的地へ向かうことになった。

 これは単なる予約ミスだったが、ギャムソン博士は「(自分の気分が)休暇モードだった」との理由で英国航空を相手取り、34,000ドルの損害賠償を請求した。もちろん裁判所はこの訴えを棄却した。

世界で“最もばかげた”6つの訴訟
(画像=Image by Gerald Friedrich from Pixabay,『TOCANA』より 引用)