ロシアにしても、仮にウクライナ戦争で優勢となり停戦したとしても、戦後の国家運営は厳しい状況に直面します。中国の経済支援や北朝鮮の軍事支援なしでは、持続可能な体制の維持は難しいと考えられます。

ミュンヘン会談は、1938年にチェコスロバキアのズデーテン地方の帰属問題を巡り、ドイツのミュンヘンで開催されました。会談にはイギリス、フランス、イタリア、ドイツの首脳が出席しました。ドイツ系住民が多いズデーテン地方の併合を求めるアドルフ・ヒトラーに対し、イギリスとフランスは、これ以上の領土要求を行わないことを条件にヒトラーの要求を受け入れ、合意しました。しかし、英仏の意図とは異なり、ドイツのさらなる膨張を助長し第二次世界大戦の勃発を招きました。